いれたりだしたり

知識を入れたり、再構築して出したりしたいと思います。ご意見賜れれば幸いです。

【読了】グローバルエリート

Amazon.co.jp: グローバル エリート 世界で成功する英語力とビジネス力を身につける方法: ロッシェル・カップ, ジリアン・ヨーク: 本

 

英語学習の参考になればと思い読んだ。

基本的には特別なことは言っておらず、オープンマインドでお互いの文化を尊敬するということが主題であったとの理解。人に勧めるほど参考になる本ではなかったかなぁ。

 

英語力のメンテナンスには週に2時間、単語を覚えるためには5回目を通す必要があるなど、比較的わかりやすい目標があったので、今後は活用したい。

 

自分で英語をしゃべろうとして一番困るのは単語がとっさに出てこないことなので、ここを重点的に鍛えたい。

 

【読了】科学哲学講義

科学哲学講義、読了。

個人的には「科学は宗教である」というスタンスのもと生きているため、なおのこと科学とは何か知りたいと思い、手に取った。

本のレベルとしては、私のように科学哲学の知識が薄い人でも読みやすい内容だった。おそらくこの本の想定読者層がそのあたりにあるからだとは思うが。

 

本の構成としては自然法則、因果、観測、検証可能性、合理性といったトピックを各章ごとに扱いながら科学とは何か哲学的な視点から解説するものであった。哲学にありがちなように○○主義というのが頻出しており、すでに何がなんやら覚えていないというのが実情ではある。

 

この本の非常に良かった点は科学と非科学の線引きがないと明言していることにある。

私を含めておそらく多くの日本人は「進化論は科学的に正しく、神が生命を作ったというのは非科学的である」と考えていると思う。改めてこれらの違いを問われたとき、何人の人が明確に答えられるのだろうか。

よしんばなんらか違いを述べられたとしても、一般人レベル(非哲学者レベル)の回答であれば、おそらくこの本によって論破されてしまうだろう。

これまで身に着けた知識として(耳学問だが)カール・ポパーの検証可能性命題、といったワードはあったので、おおむねこういった議論に収束すると予断を持っていた。

しかし本書の中では議論を一つ一つ積み重ねながら検証可能性命題のように科学とは何かを規定する論の誤謬を示し、結論として科学と非科学の線引きが論理的にはなされないとしている。

良い意味で裏切られる結論であり、科学哲学の入門書としては文句なしかと思う。

 

 

 


Amazon.co.jp: 科学哲学講義 (ちくま新書): 森田 邦久: 本

【雑記】今日の学習

明日深夜よりネパールに出張するため、レポートを読んだり、質問事項をまとめたり。

基本的に仕事が勉強になるのは一石二鳥でありがたい。

マクロ経済と聞くとあまり一般的な生活にかかわりはない気もするが、少し勉強しだすと身の回りのことがより分かるようになってくる。わからないことも増えるが。。

 

ネパールの経済をシンプルに言えば、①成長をけん引する産業のない実体経済、②比較的健全な財政(ただしこれまで借入が少なく、予算執行能力が低いため財政黒字になっていたのが主因。)③構造的貿易赤字とそれをカバーする海外労働者送金、④海外労働者送金による過剰流動性がみられ、銀行部門脆弱性もみられる、といったところか。

これらすべてにかかわってくるところで政治面の問題も出てくるが、どこまで状況を把握できるかは疑問。

 

電車内ではためていたPodcastを聞く。今日は文科系トークラジオLIFE。フィジカルの逆襲、というタイトルだったが、IPPS(Invite, Plan&Prepare, Perticipate, Share&Spred)という行動モデルはとても共感できるのものだった。実際今年の夏にカラーランに行ったのは誘われたからだし。ただしある程度手が込んだものでないとPlan&Prepareがチーム単位では行われないかと思った。そういう意味ではここに力を置くようなイベントが面白くなってくるのかも。

 

そんなこんなで帰宅してからは証券アナリストに向けて勉強。ネットで見るとテキストは読まずにひたすら問題演習がおすすめらしいけれど、暇でもあるので一通りテキストを読んでいる。一応送付されてきているテキストは8割がた消化したが、証券分析の数学で改めてつまづく。微分とかちょー昔だし!テイラー展開とか初めてだし!文系脳とは言いたくないが、未習範囲はちょっとしんどい。。

しかしまぁ、できる限頑張るのでしょう。どうにかなると思うし。

 

 

もう少しテキストを進めたら今日は休みます。

【読了】スチームパンク‐ネオヴィクトリアンアートギャラリー‐

スチームパンクという概念は漠然と知っており、また関心をひかれてもいた。

本でいえばH.G.ウェルズ、ジュールベルヌ、漫画でいえばAKIRAナウシカ、映画でいえばマトリックスなども(べたではあるが)好きなものに含まれる私としては改めてどのようなものか知りたく、この本を読むことにした。

 

基本的にはアートワークを集めた本ではあるが、トータル180ページのうち、序盤の50ページはスチームパンクの概念解説をしており、入門書としてちょうどよかったように思われる。

蒸気機関と真鍮の機械によって彩られた回顧主義的な未来世界、という程度の理解しかなかったが、この本を読むことで一口にスチームパンクといっても多くのジャンルを内包していることがよくわかる。

 

驚きがあった点は二つ、①スチームパンクの多くのモチーフとして衰退しなかったイギリスが用いられていること、②H.G.ウェルズ、ジュールベルヌはいまだに大きな影響を与えていること。

 

①に関して、改めて考えれば産業革命の起こった都市としてのイギリスは非常に象徴的であり、スチームパンクのモチーフとして用いられることは当然だと考えられる。

②に関して、現代日本ですら彼らの影響は大きい。知らない人はいないだろうし、なんならディズニーシーには海底二万里や地底旅行をモチーフにしたアトラクションがある。しかし、その後彼らを超えるような皆が認めるスチームパンクらしい作品がないと仮定すると、あまりにも世界は進歩していないように思える。

「勝手に改造」にそのような議論があった気がする。スキーに例えたとき、巨匠はその世界の新雪を滑り切ってしまい、後発者はシュプールの残った斜面を滑り降りることしかできない、という話だった。仕方ないのかもしれないが、先人の大きさと現代でできることの限界を感じた。

 

アートワークとしては全体的にやはり好みに合っていたが、もっとも心に残ったのはJAMES NG(James Ng Art: Info)という人の作品だった。西欧化した東洋世界ではなく、東洋化する西欧世界というアイディアはとても斬新に思えた。実際の作品も東洋的なモチーフとスチームパンクが融合しており、タッチもやわらかくとても好みだ。

 

Amazon.co.jp: スチームパンク: ジェイ・ストロングマン: 本

 

 

このブログでの目的

以前、「知識を入れているばかりではなく、外に出すことも価値がある」と言われた。

現在、仕事にも余裕が出てきており、改めて読書量も増えてきた。

 

そこで、簡単に書評を書くとともに、自分の中で論を組み立てることができればそれをしっかりとした文章としたい。

願わくば論理的なしっかりとした文章を書きたい。

 

基本的には自己満足のために書いていきますが、至らぬ点あればコメントいただければ幸いです。何卒よろしくお願いします。

 

取り急ぎ、現在の関心としては社会、SF、マクロ経済、金融、哲学等関心があり、気が向いたところから手を付けていきます。